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週末マイファーム2022.12.27

週末マイファーム―日本人の心を受け継ぐお正月の葉牡丹―

あっという間に一年が過ぎて、もうすぐお正月ですね。
オキホームでは今月、新築いただいた全てのお客様にお正月迎えの花「葉牡丹」をお届けしています。お客さまの中には、玄関先に植える場所を空けて待っていてくださる方もあり、葉牡丹配りは、私たちも楽しみにしている恒例行事です。
今回の週末マイファームは、私たちオキホームが行う花配りの原点となった葉牡丹にフォーカスしてみたいと思います。

葉牡丹の基本情報

葉牡丹の原産地はヨーロッパでアブラナ科植物です。キャベツの一種、ケールを観賞用に改良したもので、江戸時代に渡来し、葉が牡丹の花のように美しく色づくので「葉牡丹」という名になったそうです。日本で多くの品種が作られ、今も独自に進化中です。

花言葉は、『祝福』『利益』『慈愛』『愛を包む』『物事に動じない』など、お祝い事にぴったり。見頃は11月〜2月で、お正月に旬の時期を迎えるので、松や竹などと一緒に門松などお正月飾りに使われます。

最も豪華なお正月飾り「門松」

 

正月飾りの意味

ちなみに、お正月飾りに使われる代表的な植物には次のような意味があります。
松:冬でも枯れず凛々しい姿で神様をお迎えするにふさわしい。
竹:生命力が強くて成長が早く、折れにくくしなやかさ抜群。
葉牡丹:花の少ない冬に、葉が華やかな紅白に色づくことで縁起が良い。

こんなふうに、人々は古くから植物の素晴らしさを見つめ、身近に飾って励ましや導きとしてきました。自然の万物に神が宿るとされる日本の宗教観が、こんな風習にも表れているのでしょう。とても素敵なことですし、大切にしていきたい伝統文化だと感じます。

オキホームの花配り

私たちオキホームは、お客様への感謝と幸多き新春への祈りを込めて、全員で葉牡丹を来年のカレンダーと、事業活動をお知らせするフラワーニュースとともにお届けしています。

冬のお庭の人気者

日本のお正月には欠かせない葉牡丹ですが、最近ではお正月の花という認識を越え、新たに冬のガーデニングの主役になりつつあるようです。また、寄せ植えに、花束に、カラーリーフに、そして室内でもアレンジにリースにと、楽しみ方もぐんと増えた葉牡丹は今や冬の人気者となっています。

たくさん植えると冬のお庭が一層華やかに。

 

葉牡丹の品種改良はどんどん進んでいて、葉の形も色も、最近ではモノトーンの葉色まで販売されています。そして、大きさのバリエーションは他の草花には真似ができないほど。小さな葉牡丹はハンギングバスケットやリースなどに、和風洋風を問わず活用ができます。また反対に大輪の葉牡丹はダイナミックな華やかさで花壇を彩ることができます。

さまざまな大きさ、形や色のあるバリエーション豊かな葉牡丹

葉牡丹の育て方

葉牡丹は寒さに強いのが特長で、秋の低温で発色し始め、冬の寒さに当たることで鮮やかさを増していきます。ただし、北風や強い霜にあたると株が弱ってしまい、葉が枯れてしまうので注意してください。肥料は色上がりが悪くなってしまうので与えず、地植えなら水分管理もほとんどいらないといった丈夫で手間要らずな花です。
そして春になると、とう立ちして型崩れしてしまい葉牡丹の季節は終了となるのですが、もともと多年草でもある葉牡丹は、そのまま育てると細い枝がくねくねと出て、それぞれの枝の先端に小さな葉牡丹の花がついた「踊り葉牡丹」と呼ばれる形になるといった面白さもあります。

さまざまに楽しみ方の多い葉牡丹を、ぜひお正月のお飾りやお庭の花壇として楽しんでみてください。

1つでもお正月の雰囲気を演出してくれる葉牡丹