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週末マイファーム2023.02.28
週末マイファーム―忘れな草とスーパーアリッサムで彩る花壇―
さあ、花壇の準備をはじめましょう
まだまだ寒い毎日ですが、春のお庭を華やかに彩ってくれる花苗が一番多く出回るのが2〜3月です。苗はしっかりと根付いてくれるまでに時間がかかるので、花の最盛期になる前のこの時期に植え付けておくことで、春本番を迎えたお庭は一段と華やかになります。
色とりどりのチューリップやパンジー、それを引き立てる忘れな草、アリッサムなどの花たちは、寒さ厳しい時期からお庭を彩るアイテムです。そして、春の光や暖かさとともに、株がぐんぐん大きくなって沢山の花を咲かせてくれます。花の美しさはもちろん、育つ勢いを見守ることでたっぷりのエネルギーをもらうことができますね。
今回は、小花の集まりが可憐で清楚、そしてどんな花とも相性が良く、かつ育てやすい春花壇の引き立て役「忘れな草」と「スーパーアリッサム」に注目してみましょう。
忘れな草
ヨーロッパのアルプス山脈などが原産地のムラサキ科一年草。こぼれ種でどんどん増える繁殖力の強い植物で、原産地では多年草ですが寒さに強い反面、暑さと加湿に弱く夏越しできないことから日本では一年草とされています。一つ一つの花は小さいですが、無数にブルーの小花が開花している光景は、とても美しいものです。
名前の由来は中世ドイツ。若い騎士がドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人のために摘もうとして誤って川の流れに飲まれてしまいます。最後の力を尽くして岸辺に花を投げ「僕を忘れないで」という言葉を残し、恋人は生涯この花を髪に飾り続けたという伝説から、忘れな草と呼ばれているそうです。ちょっと悲しいエピソードですが、美しいブルーの花色はそんな愛おしい懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる気がします。
また忘れな草は、ヨーロッパでは呼吸器疾患の薬として民間療法で用いられることもある、役に立つ植物でもあるのです。
スーパーアリッサム
アリッサムの原産地は地中海沿岸、アブラナ科多年草ですが、忘れな草と同じく高温多湿に弱く、日本では一年草として扱われてきました。これを改良し、夏越えが出来るようにしたのがスーパーアリッサムです。
純白の小さな花を密集して咲かせ、とても生育旺盛で、最盛期には株全体が花で覆われるような花姿となり、真っ白なお花のグランドカバーを作るのにも最適です。
アリッサムの語源は、ギリシャ語の「狂気しない」からきていて、この植物が狂犬病をもつ動物に噛まれたときの治療薬として利用されていたことによると言われています。
ちなみに和名はニワナズナ。早春に咲き始める春の七草のひとつナズナにそっくりで、こちらは止血や目の充血に薬効をもっています。
忘れな草、スーパーアリッサムの栽培ポイント
花苗はしっかりしたものを購入し、日当たりが良く水はけの良い場所に植え付けます。植え穴に、発酵生薬を含ませた珪藻土資材「アルム顆粒」をまいてから植付けすると根付きが早く丈夫に育てることができます。
「アルム顆粒」(有機JAS適合)https://www.almnet.co.jp/item/alm-karyuu/
花が咲き続けている間は肥料が必要ですが、多すぎると花付きが悪くなります。肥料は規定容量より少なめに与え、様子を見ながら管理していきましょう。「畑の美食」は即効性のある有機肥料なので元肥にも追肥にも使用できます。
「畑の美食」(有機JAS適合)https://www.almnet.co.jp/item/item001/
植付け後は2週間に一度「アルム純」を水やりのジョウロにキャップ1杯入れてやると、根の張りがぐんぐん良くなって綺麗な花を長期間楽しむことができます。
「アルム純」(有機JAS適合)https://www.almnet.co.jp/item/alm-jun/
大きくて華やかな花も素敵ですが、小さな花をいっぱいに咲かせるこのような花たちは、素直な気持ちにさせてくれる格別の美しさがあります。わが家の春のお庭にぜひ取り入れてみませんか。