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家づくりについて2022.03.31

ご存知ですか?一般住宅における『防音室』の仕組みや効果

こんにちは。
福山市で注文住宅のことならおまかせ!オキホームです。

近年、コロナ禍というもあり、お家の中で趣味を楽しみたいというご要望が増えています。
例えば、現在施工中のお宅では、
「夫婦でカラオケが趣味なんです。家でカラオケを楽しめる方法はないですか?」
といったご相談があり、防音室を提案させていただきました。

ところで皆さんは、防音室というと、どのようなイメージがありますか?
住宅での防音室は、簡単にいいますと「音を完全にシャットアウトするのではなく、日常的な騒音程度に音を小さくする」ものです。
ですので、完全に音を遮断するというものではありません

例えば、ピアノ演奏は100㏈(デシベル)ほどの音圧があるといわれます。(バイオリンも同等)
何も施工していない、一般的な木造住宅の遮音効果は、20㏈程度ですので、
100㏈―20㏈=80㏈
ほどの音が、外に漏れています80㏈は、ボーリング場や掃除機の音と同等のレベルですので、それが外に漏れると近隣の方はうるさく感じてしまう可能性があります。

これを防音室にすることで、一般的な20㏈の倍の40㏈に低減すると…
100㏈―40㏈=60㏈
となり、60㏈は車のアイドリングと同程度の日常的騒音ですので、近隣からのクレームになりづらいのです。
この施工を行う場合、7帖程度の部屋であれば、工事費は120万円ぐらいになります。さらに防音効果を高めるために、50㏈を目標とすると、300万円程必要です。

一般的な木造住宅の壁はおよそ10㎝なのに対し、防音室では壁材以外に、吸音材・遮音材を入れ20㎝程の厚みになります。
扉も遮音効果があり、床とドアの隙間がないカラオケ屋さんや音楽室などで見られるような、頑丈なドアを設置します。
そして窓は吸音することができないので、二重サッシにし、この3つを合わせることで、防音室が完成するのです。

音を下げて鑑賞できるシアタールームなどなら、必ず防音室が必要というわけではありません。ですが、楽器やカラオケなどはどうしても音が漏れて、近隣トラブルの原因になることも。

費用面や完全に遮音できるわけではない面も踏まえて、導入は慎重にご検討くださいね。

※今回の投稿では、イメージ画像を使用しました。実際の防音室とは異なります。