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週末マイファーム2023.01.31

週末マイファーム―土づくりのすすめ―

今年一年、楽しく実り多い週末マイファームのために、今月は「土づくり」のおススメです。

実はたいへん貴重な地球の資源「土」

私たちが食べる作物を生み出してくれる土は、実は地球上ではとても貴重な限りある資源だということをご存知ですか?
数字で示すと、地球表面の70%は海で陸地は残りの30%です。その陸地表面にある土を均一に敷きならしたら、地球の陸地表面に土は18センチ。これは人間の皮膚より薄い割合なんです。

土は、元を正せば岩が水の流れや、自然の風化で壊されて細かくなったものです。そこに植物の落ち葉が落ちて、それが微生物に食べられます。さらにその混ざったものを、ミミズなどの小動物が食べて糞をしたり、死骸になったりして循環しながら固まりにします。そんな風に、膨大な時間をかけながら土になっていくわけです。森などの自然界では、土が1㎝出来上がるのに百年かかるとも言われています。

美味しい野菜が育つ畑はどんな土?

野菜などを作るための良い土で大切なのは、保水性、排水性、通気性。いわゆる「水はけ水持ちが良い」土です。保水性があるのに排水性も良いという逆の性質を併せ持つのは、土が”団粒構造(だんりゅうこうぞう)”になっているからです。この構造になっていると土の中に多くのすき間ができ、空気や水が入り込みやすくなります。

土がどうやって団粒化するのかというと、土中の有機質を微生物が分解し排泄物や粘液を出すことで、土の粒子が小さなおだんご状にくっついていきます。有機質自体も腐植となって糊状になり、その働きを助けます。

ですから良い「土」とは、有機質があって微生物が生きて働いている団粒化した土ということができますね。

冬は畑を耕す絶好のチャンス!

最も寒いこの時期に土づくりをおススメするのは、何も栽培していない可能性が高いことと、もう一つ、冬の寒さを利用した土壌消毒、「寒おこし」ができることです。
地中の部分を掘り起こして冷気にあてることで、センチュウやネキリムシといった病害虫や雑草の種が死滅します。そして土が凍結と解凍を繰り返すことで、土の中に隙間ができて団粒化を促進させる効果もあるのです。