古くから日本に自生する植物「ミョウガ」

毎年、夏になると薬味としておいしいミョウガ。
独特の香りとシャキシャキした食感が魅力のミョウガは、お刺身、冷や奴の薬味、酢の物やお味噌汁の具など……。ほんの少量添えるだけで食材の生臭さや油っこさをやわらげ、食欲を増す効果もあるので、夏バテ防止や風邪の予防などの効果があるといわれています。買うと意外と高く感じる野菜ですが、少しあるだけで重宝するので、マイファームに植えていると便利な野菜です。

ミョウガは東アジアが原産の香味野菜。
3世紀末に書かれた「魏志倭人伝（ぎしわじんでん）」にもその名が見られるなど、古くから日本全国に自生しています。
中国ではもっぱら漢方薬に使われるそうで、食材としてミョウガを栽培しているのは日本だけといわれています。現在は高知県で一年を通じて栽培されていて90％以上のシェアを誇っています。

ミョウガの香りは「森林浴」の効果？

ミョウガの特有の香り成分は「α－ピネン」。
マツ、ヒノキ、スギなど多くの針葉樹にも含まれていて、ストレスの緩和、循環の改善、免疫機能の改善などの効果があることから、香料や医薬品の原料として広く使用されている成分なのです。確かにミョウガの美味しさには、森林浴でリラックスした時のような爽やかで癒される感覚がありますね。

切り方や色で楽しむ

ちなみに、ミョウガの香りをより楽しむためのポイントは「切り方」にもあります。
ミョウガは繊維を切るように「ヨコに切る」と香りが引き立ち、「タテに切る」とシャキシャキした食感がいっそう楽しめます。また、甘酢に漬けると綺麗なピンク色になり持ちも良くなります。

手間のかからない初心者向けの植物

ミョウガは日当たりの良くない場所でも育ち、あまり手がかからない上、一度植えてしまえば数年収穫できる有難い野菜です。害虫被害も少ないので、週末マイファームで有機栽培も無理なくできますよ。

参考：https://kinarino.jp/cat6/35103

家庭菜園で育てた野菜は安心安全ではありますが、ミョウガは、にんにく、生姜などと同じように刺激が強いので、小さなお子様には要注意。消化器官が成長してきた５〜6歳を目安に、加熱調理したものを少量からスタートしましょう。

週末マイファームのミョウガをいつものお料理にプラスしてグレードアップ、初夏の香りとおいしさをお楽しみください。