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週末マイファーム2022.07.28

週末マイファーム―夏のハーブを楽しみましょう―

夏本番になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
夏の食や暮らしを彩るマイファームのアイテムとして、今月は夏のハーブについてのお話をしたいと思います。

ハーブはもともと野草なのでとても強くてよく育ち、あまり手をかけることなく楽しむことができます。わが家で育った無農薬のハーブなら安心して使うことができますね。

例えば、摘みたてのハーブにお湯を注いで香り高いお茶にして飲んだり、お料理にも少し使うだけで出来栄えがグンとアップしますね。
他にも、入浴剤やチンキはお肌のために。リースやスワッグはインテリアに、と楽しみ方は多種多様です。
お庭でハーブを育てると、さまざまな楽しみ方が広がって、日々の暮らしがとても自然に近い豊かなものになる気がします。

今回のお勧めは、夏の暑さに強いハーブたちの中から、バジルレモングラスにフォーカスしてみます。これらは原産地が同じ(インドや熱帯アジア)で好む環境も似ています。蒸し暑い日本の夏にも耐えられる魅力的なハーブです。

■ひときわ人気の高いバジル

近年、免疫力を高めストレスを和らげる等、様々な効果が分かってきて世界中で人気上昇中なのがバジルです。

イタリア料理が大好きな日本で、今ではすっかりお馴染みのハーブになりました。ピザやパスタ、モッツアレラチーズを使うカプレーゼなどに添えると一気にお料理がグレードアップしますね。わが家のお庭にあれば香り高い摘みたてを使えますし、たくさんできた時はニンニクと一緒にソースにすれば、それはもうフレッシュなジェノベーゼが味わえます。

■乾燥に注意しながら、摘芯で葉っぱを増やそう

バジルを育てるには、日当たりと風通しの良い場所で、たっぷりの水やりとたっぷりの肥料がポイントです。 バジルは丈夫な植物ですが、乾燥には弱いので、少し注意してあげましょう。

また、バジルの草丈が20cmほどに伸びたら、茎の先端にある芽を摘み取る摘芯(てきしん)を行います。これによって今まで1本だった茎が2本になり、繰り返していくことで葉の収穫量を増やすことができます。放っておくと茎が上に伸びて花を咲かせてしまうので、一株から採れる葉の収穫が少なくなってしまいます。

■爽やかな香りのレモングラスは、ハーブティーや虫除けに

細長い葉のもつ清々しい香りが、蒸し暑い夏のリフレッシュにピッタリなレモングラスは、タイ料理のトムヤムクンに使われることでも有名ですね。
レモングラスには胃の働きを助けて消化を促進し、脂肪の分解を促す作用があるそうです。その上、血行を促進し貧血を予防する効果も。

そんな夏の健康管理にピッタリなレモングラス。その使い方で一番のオススメはハーブティーです。食べ過ぎや夏バテで胃もたれしたときなどに、レモングラスティーはさわやかな口あたりで、癖がなく飲みやすいハーブティーです。

またレモングラスは虫が嫌う成分を持っているので、アルコールに漬け込んでハーブチンキにすれば、自然で良い香りの虫除けスプレーまで自宅で作ることができるのです。

■適地適作、だから丈夫で手間要らず

レモングラスはイネ科。お米を作るのに適した、高温多湿な日本の夏のような気候で、育てやすいハーブです。高さは1~2mほどまで育ち、地植えにするととても大きくなるので、少量を楽しみたいなら鉢植えがお勧めです。

育てるにはほとんど手間のかからないレモングラスですが、葉がかなり硬いので、収穫時にはケガをしないようハサミを使いましょう。
収穫したレモングラスはフレッシュでもドライでもそれぞれの味わいが楽しめますし、ガラスの器に入れると涼やかなグリーンインテリアにもなります。

注意点
レモングラスには子宮収縮作用があるため、妊娠中の方は避けてください。また、授乳中の方や、イネ科の植物にアレルギーのある方なども注意が必要です。

多くの種類があるハーブですが、一度に沢山植えるより、一年に1〜2種類ずつ植えて、収穫して味わったり楽しんだりしてみてはいかがでしょう。
あまり欲張らず落ち着いて楽しむことが、週末マイファームの適度な楽しみ方になる気がします。